もしあの朝、お前らが声を掛けてくれなかったら・・・
俺はしばらく出社できなくなっていただろうな。
本当にありがとう。
まいど、マブネコです(‘ω’)ノ
今回は、僕がこのブログを通して
声を大にして伝えたいメッセージをお届けしていきたいと思います。
テーマは、銀行員のストレスについてです。
うつ病予備軍の巣窟とも呼ばれる銀行で
活躍し続けるためには、高いストレス耐性が不可欠です。
僕は、この場を借りて、銀行員が皆、歯を食いしばって頑張っていることを伝えたいし、
また、1人でもメンタルを病んでしまう人を救済できたらと思っています。
…と、珍しく深刻なイントロから
今回はお送りしていきます。
早速、本編をどうぞ!
銀行員にはなぜストレスが溜まりまくっているのか?
まずは、一般的なことから触れていきましょう。
この記事を読んでいる、そこの銀行員のあなた!
・・・大変お疲れ様ですm(__)m
ストレスが溜まりまくっているのは、決してあなたのせいではありません。
銀行という環境は、どうしてもストレスが重くのしかかってくる場所なんです。
世の中には「ブラック企業」と呼ばれるもっとヤバい企業もありますが、
銀行員のストレスには、それとはまた違う要因があると僕は思っています。
ということで・・・
マブネコは見た!
具体的に見ていきましょう(=゚ω゚)ノ
ストレス要因①:100点以外は「失格」扱いされる減点主義の世界
銀行の評価って、過酷ですよね・・・
営業ノルマもやらなければならない上に、
何か1つエラーを犯してしまえば、全てがパーになる。
目標も、達成率99%では、
何も評価してくれない。
「目標100%に行かないのは、資格試験で1点足りずに不合格になったのと同じだぞ!」
…なんて、常務から面と向かって
葉っぱかけられたこともありましたわ(-_-)
そして、やるべきこと、達成すべきことは、山の様にあります。
明らかに定時の業務量ではこなせない目標の中、残業規制も激しく、立ち止まっている余裕は全くありません!
営業目標を何個も与えられる中、
社内での役割、事務面でのパフォーマンスも100点を取らないと罰点を食らってしまいます。
さらに、担当業務には、いくつになっても未経験ものが出てきます。
40歳を過ぎたある分野のプロが、
全く経験のない部署に異動させられ、即結果を求められるという話も日常茶飯事です。
「初めてなのでできません」という言い訳は通用しません(-_-)
初心者でも100点を取らないといけないのです。
この様な全く気を抜けない状態で、
ストレスを感じずに過ごす術は存在しません( ;∀;)
ストレス要因②:顧客に不利な提案を強要する“加害者”にさせられる
目標・ノルマ達成のためなら何だってするのは、ドラマの中だけの話ではありません。
今でも、現実に起こっています。
- 話の分からないおばあちゃんに、全く魅力のない投資商品を売りつける
- 不安を煽って、明らかに利率の高い固定金利で住宅ローンを組ませる
- 必要のないクレジットカードにお願いで入会させる
- 得意先の企業に、メインバンクだからといって、期末に無理やり融資を借りさせる
- 絶対に刺されないからと、必要なリスク説明を排除してセールスする
・・・こんなことは序の口です。
ボランティアじゃなくて、事業会社ですからねw
でも、何だかんだ言って
銀行員は正義感の強い人が多いです。
だから、皆“加害者”になることに、はじめは心を痛めていました。
徐々に慣れていくものの、その罪悪感はやっぱり消えない。
しかし・・・
あれこれ気にしている余裕なんてない。
目標未達は人間と見なされない。
そこに鬼が背中を押す。
明確には言葉にしない巧みな指示で。
(・・・やれ!)
世知がれぇ…
この不満、どこにぶつければいいのだろうか(+o+)
ストレス要因③:先輩の言うことは絶対!変わることのない体育会系文化
「いや、俺がここに住んでたって話をしてんだよ!」
「マブネコ!若林さんにあの態度はありえねーぞ?」
「なんだ、お前飛びたいのか?北と南、どっちがいい?」
例を出せばキリがありませんが、
上司・先輩からの所謂パワハラは恒常的に行きかっています。
上司に逆らえば、異動。
先輩に逆らえば、何も教えてもらえなくなる。
下っ端は、飲み会ではときに居酒屋店員に変身したかのように雑用に走る。
こんな上下関係からは、
自分が頭取になるまで逃れられません( ;∀;)
ストレス要因④:最高難易度の事務作業は地雷だらけ・・・
お堅い職場と言われる銀行の屋台船になっているのが、超ハイレベルな事務作業ですね(‘ω’)ノ
マジで「プロだなー」と、僕は本当に尊敬しています。
冗談抜きに、銀行員の事務スキルは非常に高いと思います。
しかし、裏を返すと、それだけ担当者への負荷がかかっているということを意味します。
銀行内では「できて当たり前!」という風潮が注がれていますが、パンピーには到底遂行できない激ムズ業務を毎日与えられているんです。
だからミスってしまうのは致し方ない部分もあると個人的には思うんですが、100点以外は失格の銀行では、そんなことが許される訳がありません。
1つ大きなミスを犯せば、
大量の冷や汗をかき、犯罪者扱い。
業績評定で大きな罰点が付くだけでなく、
翌日には、部内で皆の前で謝罪するハメになります。
事務のミスは監査でも事細かにチェックされ、そこで不備が発見されればやはりボコボコ。
・・・まさに、地雷です。
そして、地雷の数は年次を増す度に累積されていき、退職するまで解除されません。
ちなみに、僕はあるとき「大量の案件に対応する中で、期中の事務ミスを0でやり切った( ̄ー ̄)」と業績評定で高い自己評価(5段階中4)を申告してみましたが、「それは当たり前。」とやはり普通の評価(5段階中3)しかもらえませんでしたw
ストレス要因⑤:否応なしに浸食されるプライベート
銀行では、部内の飲み会、ゴルフが異様に多いのも、大きなストレス要因の1つ。
- 毎月の異動に伴い、歓送迎会
- 本部から臨店があれば、社内接待
- 研修実施後、「打ち上げ」と称した社内接待
- 強制参加の組合飲み会
- 「○○(ボス名)杯」と称した、期に1度の部内ゴルフコンペ
などなど。
そして何故だろうか・・・
仲の良いメンバーも参加しているのに、オフィシャルな飲み会は死ぬほど苦痛である。
忙しいのに、飲みに行く時間は強制的に割かれるんですよね(*_*)
うつ病多発!?メンタルを病んだ銀行員たちはどうなっていく?
では、そんなストレスで疲弊した銀行員たちはどのようになっていくのか?
メンタルを病んでいく銀行員の姿の
一般的なものを紹介します(`・ω・´)
フェーズ①:あからさまに表情筋がなくなっていく
メンタルの様子は顔によく現れます。
病んでいる銀行員は疲れ切った顔をしており、
そこには表情筋がほとんど見当たりません。
ただし、虚ろな表情をするなんてのは当たり前に近い話です。
ニコニコした顔しか見せたことがない銀行員はほんの一握りしかいないでしょう。
上司も、ちょっと顔色が悪いくらいは何も気にしません。
何なら「お、アイツも踏ん張りどころに入ってきたな。」と、ポジティブに思うくらいです。
フェーズ②:身体に何かしらの異変が生じてくる
ストレスやメンタルダメージが蓄積し、
一定ラインを超えると、身体に変化が生じてきます。
一番軽度な症状は、髪です。
銀行員の若白髪率はとんでもなく高いです(;゚Д゚)
20代で白髪染めデビューを迎える行員も少なくありません。
また、ストレスは確実にハゲにもつながります。
僕も超多忙期は薄毛を指摘されることが非常に多かったですねw
次に多く現れる部位はお腹です。
胃を痛めることは、特別なことではありません。
表立っては皆言いませんが、胃薬の常時所持者は、実は結構な数存在します。
この胃の痛みがどうしようもなくなってくると、ようやく黄色信号扱いをしてもらえます。
誰誰さんが胃腸炎で入院したという話は頻繁に耳にします。
ただし、胃は回復も早いので、
ちょっと休んでも、1ヶ月後にはまた馬車馬のように皆働いています( ;∀;)
ダメージが長期に亘って溜まると、抹消神経もやられてきます。
なんか左半身だけ変なしびれが
走ってきたりするんですよね…(+_+)
どうやら、ストレスは神経も殺すらしいです。
あと、おじさん方に多いのが耳ですね。
40代半ば過ぎの銀行員は、耳が遠い率が高いです。
「なんかよく聞こえないんだよー。」と言っていましたが、やはり原因はストレスから来ているのではないかとのことでした。
単純に加齢によるものかも分かりませんが、
僕の肌感では、銀行員特有の要素があると睨んでいます。
こんな感じで、精神→身体と
ダメージが表面化してくるのが第二段階です。
表面化しようと耐えきれるタフな人も多数いるのが、銀行員の特徴です。
そうなんです。
ここで留まればまだ良いのですが・・・
フェーズ③:数日、出社できなくなる
第三段階まで来てしまうと、
非常に危険な状態です。
メンタルダメージは限界を超えると、
いよいよ出社ができなくなってしまいます。
- 身体が思うように動いてくれない
- 駅で気分が悪くなってしまう
- 目まいに襲われる
本当かよ!?と思う様なことが、現実に起きてきます。
1日、2日で戻って来れるようなら、セーフです。
ちょっと休息が必要だったんだと、割り切って考えましょう!
大問題なのは、これが長期に亘って続いてしまう場合ですね。
フェーズ④:以前のような社会人にはもう復帰できなくなる
出社できない状態が継続すると、
最終的には、社会復帰ができなくなってしまいます。
頑張りたいのに、気力が出ない。
立ち上がるとふらついてしまう。
僕の先輩の松山さんは、軽い目まいから始まり、
ある日を境に、1年近く出社できなくなってしまいました。
5年以上経った今でも、休み休みで勤めているそうです。
当然、有給休暇も全て使い切ってしまいましたし、継続的な仕事を受けることはできません。
ものすごく優秀な方だったのに、
残念で仕様がありません。
某専門部署の三杉さんは、同行のアポイントを受けても、
アポ当日には毎回結局、別の担当者に代打を依頼していました。
まだ4年目だったのに、本当かわいそうでした。
今はもう退職されたそうです。
フェーズ③に移行せず、そのまま倒れた人たちもいる
上記はそれでもまだマシで、
我慢強い人だと、もっと深刻なケースがあります。
業務中に意識を失ってぶっ倒れる。
もちろん肉体的な疲労や、持病など
色んな要因があるかと思います。
でも、その根本にはストレスがあるのではないかと僕は強く疑っています。
僕が所属していた部署では、
朝礼の最中に、隣の課の課長が急に気を失い、床に向かって頭から一直線に倒れていきました。
審査部からは、まだ40代の社員がお亡くなりになられたという話が入ってきました。
一番厳しい営業部では、
業務中に意識を失い、そのまま死亡したという社員が2人おりました。
早めの対応がマジで超ポイント!
どこかで耳にしたことのあるこのセリフ。非常に重要です。
筋肉痛や骨折程度であれば自然治癒でも回復ができますが、細胞レベルで破壊されてしまったらもう元には戻りません。
精神も肉体と同じ。
無理できるレベルを超えて致命傷を負ってしまえば、今ある日常に帰ってくることはできません。
目に見えないものだから気付きにくいけれど
他の人からは余計に見えない部分だから、自分自身で入念にケアをする必要があります。
つらい銀行員生活でも、
まともに動けなくなる生活に比べれば、すごく幸せな日常です。
僕は、先輩のような離脱者をもう見たくありません。
だから、あなたがもしフェーズ②まで来てしまったら、しっかりとビクビク脅えてください。
そして、絶対にフェーズ③に到達する前に何らかの対処をしてください。
部署異動で息を吹き返す社員も多数いる!
一方で、環境が変わったら元気になったという社員もいます。
彼らは、当時はプライドが傷ついたかもしれませんが、異動のオファーが相当助かったと口を揃えて言っています。
「銀行員たる者、若いときは一回は挫折するもんだよ!」
将来的には、こんなことを口にしているかもしれませんね(*’ω’*)
【実話】僕が瀕死に追いやられた体験談をお届けします!
ではここで、約8年間メガバンク総合職として
多大なストレスに晒されてきた僕の体験談もお送りしたいと思います(‘ω’)ノ
結論からいうと、一度抑うつ状態と診断され、薬の処方を受けましたが、
その後、復活を果たし、社内表彰候補に複数回ノミネートされるまでにしっかり働きました!
今病んでいる銀行員さんの支えに
少しでなれたら幸いです。
つらいシーンは数えきれない程あった・・・
入社してから、つらいシーンは数え切れない程ありました。
その度、何度もリタイアを考えましたが
「ここで終わりたくない!」と、歯を食いしばって踏ん張っていました。
- 飲み会で普通に飲食していたら理不尽に怒られる
- まともにインプット機会もないまま、ロープレという名のダメ出しノックを4時間食らう
- 審査のとても通らない案件を断ったら、取引先から「悪い噂流すぞてめぇ!」と脅される
- 客から詐欺だと何度もクレームの電話を受ける
- 誤字が多いだけで、教育係から毎日怒声を浴びせられる
- 新人のくせに暗いと人格を否定される
- 常に仕掛かり案件の書類が50cm程度の山になっている程、業務負担を強いられる
- 事務の滞りも、自分の作業が遅いせいだと締め付けられる
- 新たな業務であっても、上司からは周りと変わらないパフォーマンスを求められる
- 何も習得していないまま外訪に行かされ、取引先からの質問に全て答えられず「使えない奴」認定される
- 審査役から案件の照会&罵声の電話を1分毎にくらう
- 平日:7時~22時、土日:片方は毎週終日出勤で対応しても、期日までに業務を終わらせることができない
- 課長は、重たい部分はフォローしてくれない
- ・・・
キリがないのでこの辺にしますが、
副交感神経が擦り切れるんじゃないかと思うほど、常に疲れていましたね。
それでも自分で選んだ道で折れたくなくて、
胃に爆弾を抱えながらも、いばらの銀行員生活を送り続けてきました。
ゆるゆる雰囲気のマブネコさんにも、
意外とストレス耐性あったんですよね(‘ω’)ノ
異動を機に、ストレス爆弾が点火!
そんなマブネコの銀行員生活でしたが、
ある人事異動を機に、ふりかかるストレスは一気に増大しました(*_*)
「もう一度やれ!」と言われたら絶対に断るだろう多忙な毎日は、
体内のストレス爆弾を引火させ、全てを破壊する爆発へと着実に進んでいきました。
-入社5年目のこと
そう。あれは、法人担当部署に異動したばかりのことです。
新任担当でろくに知識もノウハウもない状態でしたが、
「神の手」と称された僕は、毎月のように新規案件を担当先から引き寄せていたんですね。
営業実績としては、今考えてもミラクルと言える程、素晴らしいものがあったと思います。
しかし、新米担当者には荷が重過ぎました。
慣れない業務で毎日罵声を浴びながら、
土日関係なく朝から晩まで打ちひしがれる日々。
ときには、警備の目をくぐって
朝の6時まで稟議作成に追われていることもありました。
そんな中で、たくさんのエラーもしました。
- 部長同席のアポに際して、事前に情報を共有しない
- 顧客からの依頼を3ヶ月放置
- 訂正印をもらうことが許されない激コワ社長の案件で、契約書不備を4箇所炸裂
- 融資の実行期日1週間前に、重たい稟議の作成にようやく着手し始める
分からないことだらけの中ヘビーな仕事が何件も舞い込む日々は、過大なストレスを生み出し、僕の心身を蝕んでいきます。
それでも当時、モチベーションだけは非常に高かったので、目をギラギラさせながら一生懸命業務に邁進していました。
こんなとこで
俺はやられねーよ!
絶対に耐え抜いてやろうと思っていました。
ところが・・・
マブネコメンタル崩壊の瞬間
-6年目の4月
ついに、事件が勃発します。
ある日、隣の部署の担当者(次藤さん)が、僕のところにやってきたんです。
せっかくなので、以降は「次藤事件」と呼びましょうか。
これだけであれば、事件でも何でもない、ただの連携で終わりました。
しかし、営業熱心なマブネコさんは
余計なことを思いつきます。
「せっかく行くなら、何かセールスネタも軽く持っていくか!」
…よしっ!
あの部署の担当者も連れていって、軽く商品紹介だけ挟もう!
そう、これが完全なるミステイク。
素肌の上で、事件を引き起こします(-_-)
・・・
アポ後。
A社から電話が入ります。
Trrrrrrrrrrrrrrrr
・・・やっべ、やっちまったこれ!
普段温厚なあの人が、完全に怒ってる(*_*)
とりあえず、課長に報告しなければ・・・。
(出張中の課長にTEL)
(関係者に説明、根回ししながら、連絡先を聞く)
・・・3分後。
あ、やべ。課長から着信来てる。
(折り返す)
(必要な連絡先等を教えて、10分後)
ツーツーツー。
・・・
…いや。
涙はこらえた。
そこは、せめてもの男の意地だった。
でも、めっちゃキツかったし、本当悔しかった。
汗も涙も溜まりまくり、
隣の先輩も「大丈夫か?」と気にする始末。
指摘されたことはごもっともで、
冷静に考えれば普通は取らないような行動をしていたから。
言い訳をすると、次藤さんの押し付けや、部長からのプレッシャーがなければ、
こんなことはしなかったと思う。
ただ、当時の僕には、もはや冷静な判断をするゆとりがなかった。
そして、思考停止状態で正しいチョイスを選ぶ経験値もなかった。
・・・
朝が怖い・・・全てに対して気力を失った絶望の日々
恐らくこれが次藤事件だけの話であれば、
一晩寝れば、元気に回復していたことでしょう。
ちょっとアポセットをミスって、
顧客と上司に怒られただけ。
別に大事故が起きたわけでも、強いクレームが偉い人に入った訳でもない。
ミスの大きさでいえば、もっとヤバい事例なんて銀行内には山ほどあります。
しかし・・・
それまでに過大なストレスを受けていたマブネコは、もう既に土俵際にいました。
そんなマブネコに致命傷を負わせるには、次藤事件はもう十分過ぎる一撃だったのです。
また、明らかに自分の判断で回避できたミス、それも初歩的なミスであったことが、僕には相当堪えました。
「こんな簡単なことすらまともにできねーのかよ、俺。ださすぎ。」と、自分が情けなく思えたんですね。
事件当日は金曜日で久々の仲間と飲み会。
何も考えられないような呆然状態で、終始ほぼ無言でした。
翌日からは、部屋でボーっとし続ける日々。
もう彼女にすがることしかできない情けない男。
「今から来て。人に会いたい。」
…休日明け。何とか出社はしたものの、
程なくして左の手足にしびれが発生しました。
通院を伝えるも、課長は特段気にする様子なし。
冷てーの、何の。
診断の結果は、抹消神経がやられているとのこと。
少し休めば治るんじゃない?との医者のコメント。
・・・
もちろん2週間を経過しても、
回復の見込みは全く立たず((+_+))
・・・
メンタル不調は、朝が特にキツくて・・・
本当、何もやる気が起きませんでした。
あの気分が訪れると思うと、
朝が怖くなり、眠ることが憂鬱になるんです。
それでも何とかしなくてはと思い、
アロマを焚いたり、ヒーリングミュージックを流したりと、色々な回復策を試みました。
でもダメでした。
で、結局行き着いた先は・・・
メンタルクリニック
クリニックではしっかり抑うつ状態と診断され、
「ちょっと元気になる薬」ジョイゾロフトを処方されました。
「あぁ、これ飲み続けたらもう手放せなくなっちゃうのかなぁ」
「まぁでも約1年、あの部署で俺頑張ったよな。1ヶ月くらい休みもらって、左遷コースでも歩むか。」
なんてことを思いつつも、もう背に腹は代えられず。
最低限の量だけ投入することに。
しかし、それでも改善は見られず・・・
-5月のある朝。
とうとう鬱度はマックスに達し、
僕は、出社を諦めようと決意しました。
時刻は7時15分。
…7時25分に出ればギリギリ間に合うけど、もう無理だな。諦めよう。
…今日、勉強会の担当は、石崎に代打をお願いするか。
…7時半になったら電話しよう。
そんなことを思って、ベッドに横たわりました。
「明日も同じことしそうだな。」
「こうやって、ずっと会社に行かなくなんのかな。」
・・・俺の銀行員生活はここまでだ。
もう終わりだよ。
そう沈み込んだ、そのときー
僕の銀行員人生を救う
1本の連絡が入りました。
再び羽ばたけ、不死鳥マブネックス!
ブッブッ。
音を立てて届いたLINEメッセージは、
同じ寮に住む来生と滝とのグループチャットでした。
・・・
…少し考えて、僕は意を固めました。
しゃーねぇ、行ってやるか!
お気に入りのバーバリーブラックレーベルのスーツを身に着け、革靴を履いた。
エレベーターで、来生と乗り合わせる。
事態は何も変わっていません。
でも、このちょっとしたことが
何故か僕の死んだ気持ちを少し晴らしたんです。
病んでいるのは間違いないんだけど、
「自ら沈みたい自分」がいることに気付いたんですよね。
悲劇のヒーロー?
にでもなりたい自分がいたんですよ。
その時から、僕は少しずつですが、
正常のメンタルに戻っていきました。
-そして、その1週間後。
完全復活を果たすきっかけに遭遇しました。
それは、大学の同級生の岬くんが、
外資金融を辞めるという内容のFacebook投稿でした。
「死に物狂いで5年間やってきたけど、独立することにしました。」
岬くんとは卒業以来ほとんど接点もなかったけど、「コイツ、マジで頑張ってたんだな。」というのがものすごく伝わってきた投稿でした。
「俺よりもっとキツい環境のはずなのに、アイツ・・・」
「俺だって負けてらんねーよ!」
まだ飛べんだろ、俺!!
もっと強くなってやるよっ!!!
僕の中の「男の子魂」に再び火がつき、
うつのお化けは完全に葬り去られたのでした。
ストレスフルな銀行員が健全な日々を送るために、能動的にできること
…ということで。
僕の場合は、友人がきっかけとなり
無事メンタルヘルスを戻すことができました(‘ω’)ノ
とはいえ、僕の場合は「たまたま感」が強く、常日頃からのストレスケアはやはり重要です。
次藤事件以降は、かなり意識して
メンタル管理を行うようになりました。
そこで、銀行員がストレス対策のために
能動的にやれることを5つほど共有したいと思います!
ストレスを取り除く
こういう発想のもと、「精神的な意味での健康」を
十分に意識して毎日を送りましょう(^^)
対処案①:束の間のプライベートを堪能する!
月並みですが、プライベートの充実は
ストレスの軽減、メンタル回復にやっぱ効きますね!
飲食でも旅行でも読書でも、
好きなことをやって、ストレス発散しましょう\(^o^)/
他の何かに没頭していれば、仕事のことも忘れられます。
この「仕事のことを忘れる」というスキルを身に着けると、かなり強いです。
僕の場合は、年に必ず2回は常夏の島に逃亡することをノルマとして、リセットを図っていました。
対処案②:心身のケアにちゃんと“投資”する!
具体的には、マッサージやスパなどに
週1くらいのハイペースで通うことをお勧めします(=゚ω゚)ノ
運動好きな方は、ジムやヨガでも良いかと思います。
銀行員の自律神経は相当傷んでいますので、
副交感神経を意図的に優位できる環境は、想像以上に回復が効きます!
対処案③:サイボーグになる覚悟を持つ!
あるとき、僕は気付きました。
ネガティブな事に遭遇すると、受けるダメージが大きい。
逆にいうと…
楽しんだり、喜んだりしなくなると、
どんなひどいことを言われても、右から左に聞き流せるんですよ。
同期の出世頭である日向くんは、まさにこれを実践していて。
激務部署でも涼しい顔をして業務をこなしています。
僕も一時「無」になってみた期間があるんですが、「俺、別に人間じゃねーし。」と思うと確かにかなり気が楽になりました(‘◇’)ゞ
ただし、日常も楽しめなくなったので、
長く続けるのは危険と思って諦めましたw
対処案④:割り切って、窓際族を目指す!
40代後半で管理職にもならず、
支店で楽そうな仕事をしているおじさんいますよね?
所謂「出世コース」を外れた方々ですが・・・彼らを目指すのもアリかと僕は思います。
そうするともう減点万歳の状態になれますので、受けるストレスを大幅に減らすことができます(‘◇’)ゞ
銀行員は、平社員でも十分すぎる給料をもらえます。
コスパで考えたら、管理職よりも窓際族の方が美味しいのかもしれません。
唯一のリスクは、出向先が悲惨な可能性が高いということですね。
対処案⑤:とっとと転職する!
銀行という過酷な環境から離れるのも大アリです。
…というより、現実的に過半数は最後まで残りませんから。
僕の同期もとっくに半分は辞めています。
そして、皆口を揃えて「辞めて良かった」と言っています。笑
銀行員の転職に関しては、
また別の記事で詳細を語りたいと思います。
まとめ
1万文字超えのコンテンツでしたが、
最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございましたm(__)m
- 銀行員のストレス負荷は非常に大きい
- メンタルに支障が出る前にちゃんとケアをすべき
- 対処案を5個紹介
- マブネコも病んだけど、友人たちに救われた
僕はもう銀行員は卒業しましたが、
本当常にストレスのかかっている過酷な世界だと思います。
今、思うと・・・
あの朝、友人からタクシー通勤の誘いを受けてなかったら、僕の人生は大きく変わっていましたね。
彼らも決して励ます目的で誘った訳ではなかったようですが、結果として、完全に救われました。
だから、今でも彼らと会うときには
都度その時の話をしています。
もしあの朝、お前らが声を掛けてくれなかったら・・・
俺はしばらく出社できなくなっていただろうな。
本当にありがとう。
同期最高\(^o^)/
以上。元バンカー、マブネコでした!